トップページ > ハロウィンのコラム > ハロウィンの起源はケルト人?キリスト教との関係は?

ハロウィンの起源はケルト人?キリスト教との関係は?

ケルト人のサムハイン祭

ケルト人にとって、冬が始まる時期の「サムハイン祭」はとても重要な式典でした。
冬の始まりはケルト人には一年の始まりだったので、次の年の豊作を祝って、生贄などをささげるのがサムハイン祭でした。
時には人を生贄にささげることもあり、ある種「魔術的」な薄暗いお祭りでした。
中世の魔女狩りの頃にはサムハイン祭と魔女の集会を関連付けられる訴えなどもあり、サムハイン祭=魔女という図式が出来上がりました。

キリスト教の万霊節

日本のお盆の様に、キリスト教にも死者が甦ってくる、そしてその人たちのために祝うというお祭りがあります。これを万霊節と言います。
シェイクスピアの時代にはこの万霊節のカトリック的雰囲気が嫌われる世論もありますが、現在でもヨーロッパでは死人のために祝われている日です。
奇しくもこの万霊節がサムハイン祭の時期と被っており、キリスト教会はサムハイン祭を万霊節に置き換えようとしました。
しかし、長年根付いてきたサムハイン祭の風習が新参的な万霊節に置き換わることはなく、結局両者は融合したり、離反したりを繰り返し、今日の「ハロウィン」となりました。このため、ハロウィンは国や地域によってその姿かたちを変えてきた歴史がありますし、現在でも良くも悪くも「不安定」で、形が定まっていないお祭りです。
ハロウィンは、この万霊節=「オールハロウズ」の「イブ」であることに由来しています。ハロウズ・イブが訛って、ハロウィンになったと考えられています。

このコラムを読んだ方はこんなコラムも読んでいます

  • 最近のハロウィンのトレンドや傾向、ブームについての特集ページ
  • 世界のハロウィン事情。アメリカなど外国では?


  • Page Top